【生徒インタビュー】夢への第一歩はAIAPプログラムから!通信制高校から始まった国際的キャリアへの挑戦

生徒様の体験記

高校3年生の秋、AOIKE高等学校に転入し、卒業後はマレーシアの大学への進学を決めた清水小桃さん。AOIKE高等学校のAIAPプログラムを利用したフィリピン留学と、学生マネージャーとしてのインターン経験を積み、大きく成長を遂げました。「英語が好き」という思いから始まった清水さんの挑戦。通信制高校だからこそ実現できた留学生活と、そこで得た貴重な学びについて、そして高校生の皆さんへのメッセージを語ってもらいました。

留学制度にひかれてAOIKE高等学校に転入

ーーAOIKE高等学校への転入を決めた理由と、通信制高校を選んだメリットを教えてください。

通学の体力的な負担や人間関係の不安が重なり、高校3年生の秋にAOIKE高等学校への転校を決めました。選んだ一番の理由は、留学制度があったことです。もともと留学したい思いがあったので、説明会で「通信制で場所を選ばずに勉強できるので、休学せずに留学可能」と聞いて、すぐに決めました。

そのほか、通信制高校ならではのメリットとして通学の負担が軽くなることも挙げられます。転学前の学校は、家から電車で30分、さらに自転車で30分とかなりハードな通学でした。AOIKE高等学校はスクーリングの回数が少ないので、自分のペースで学べると思いました。家族も私の決心を後押ししてくれました。転校当時の私は、悩みですっかりしおれていたので、「元気に過ごせればいいよ」「留学も行けたらいいね」と応援してくれて、心強かったです。

言葉の壁を越えた学びと発見の日々

ーーAOIKE高等学校には、フィリピンでの留学プログラム(AIAPプログラム)があります。清水さんはここでどんな授業を受け、日常生活を送りましたか?

フィリピンの首都マニラの南部にある「タガイタイ」という街の語学学校に5週間滞在しました。とても充実した日々でした。

朝は8時半から授業が始まり、1日5コマの授業が午後4時ごろまで続きます。授業は基本的に1対1の英語でのレッスンで、文法や会話などを教わります。ときにはカフェで注文の仕方を練習したり、屋外で授業を受けたりする機会も。実践的な英語が身につく良い機会になりました。フィリピン英語は発音が少し特徴的ですが、先生たちはきれいな英語の発音をされる方ばかりで、しっかり学べました。

寮生活では、さまざまな国籍の人と一緒に過ごしました。私の留学当時は日本人が多かったのですが、いろんな国の人と交流できる環境でした。休日には友達や先生と一緒に出かけることが多かったです。近くのカフェやショッピングモールに行ったり、自然豊かな場所なので、湖や滝などに遊びに行ったりもしました。

ーー現地での交流や活動で特に印象に残っていることはありますか?

学習支援をしてくれるインターン生の誕生日パーティに参加したことです。フィリピンにルーツを持つ方だったので、ご実家に先生・生徒みんなで伺ってお祝いしました。まるで家族のような雰囲気でとても楽しかったです。

ーー当初の予定を1週間延長して滞在したそうですが、その理由は何ですか?

「もっと勉強したい」と思ったからです。毎日が充実していて、英語力も少しずつ伸びているのを実感できたので、もう少し頑張りたいと思いました。実は、母は「もう帰ってきなさい」と言っていたのですが、最終的に延長を認めてくれました。この経験が、後のインターン留学にもつながっていったと思います。

ーーフィリピンでの留学体験を通じて、どのような変化や成長を感じましたか?

まず、英語力については確実に向上しました。高校の授業では文法が苦手で、言いたいことがうまく表現できませんでした。でも、毎日の1対1の授業や現地の方々との交流を通じて、少しずつ自分の考えを英語で伝えられるようになりました。完璧とは言えませんが、以前より自信を持って英語を使えるようになりました。

人と話すことへの積極性も身につきました。元々人と話すのが好きだったんですが、高校時代に少し自信をなくしていました。でも、留学中にいろんな国の人と交流するなかで、「人と話すのはやっぱり楽しい」とあらためて感じられるようになりました。

また、留学前は「英語を使う仕事がしたい」と漠然と思っていただけでしたが、将来の目標がより具体的になり、選択肢の幅も広くなりました。今は観光業や留学エージェント、英語を使ったビジネスの仕事に興味をもっています。自分の可能性を広げる本当に貴重な体験だったと感じています。

国際的ビジネスパーソンを目指して海外進学

ーーAIAPプログラムの後は「インターン留学」をされたのですね。どのような仕事をされましたか?

フィリピンのセブ島にある語学学校で約7か月間、留学生のサポートをする学生マネージャーとしてインターン留学をしました。メール対応や新入生のオリエンテーション、ショッピングや病院への付き添い、空港での出迎えなどの業務を行いながら、2時間ほど授業を受けられます。

最初は英語力も自信が足りずに大変でしたが、日々の仕事を通じて実践的なコミュニケーション能力が自然と身についていきました。さまざまな国籍の留学生と接する中で、背景の異文化を考慮しつつ対応する力も身についたと思います。

ーーマレーシアの大学に進学されるとお聞きしました。選んだ理由を教えてください。

まず、一年中温暖な気候であることが魅力でした。フィリピンの留学生活で、気候の心地よさを実感していたので、環境が近いマレーシアにひかれました。また、学費や物価がほかの国の大学に比べて比較的安いことも決め手になりました。長期間の留学を考えると、経済的な面も重要です。

私が進学する大学では、最初の1年間は「ファンデーションコース」で基礎的な学習をしながら自分の興味のある分野を見極め、2年目から専門的な学科に進みます。今のところは、観光か経営系の分野に進もうと考えています。

自分らしい学びのスタイルを見つけて

ーー通信制高校に通いながら留学できるAIAPプログラムは、振り返ってみていかがでしたか。

通信制高校の柔軟な学習環境と海外留学は相性がいいと思います。私は高校のカリキュラムをほとんど日本で修了してから行ったのですが、AIAPプログラムでは留学中も日本の高校の学習を続けられるので、留学するからといって休学する必要がないのが大きなメリットだと思います。

また、初めての海外経験で、日本で通っている学校のプログラムを利用できたことは、私にも家族にも安心材料でした。一度体調を崩したときも、医師の往診サービスを利用できましたし、学生マネージャーが食べやすい食事を差し入れてくれたおかげで、心細さはありませんでした。初めての留学が楽しく学びの多い生活だったおかげで、ここが人生の転換点であり、新しいスタート地点になったと思います。

ーー通信制高校での学び、そして留学について、後輩にどんな言葉を伝えたいですか。

留学や海外進学を考えている人には、ぜひ挑戦してほしいと思います。積極的に現地の人や他の留学生と交流すると、語学力向上や異文化理解につながります。私も最初は不安でしたが、実際に飛び込んでみると想像以上に成長できました。

学校も留学も、何より大切なのは「自分で調べて、自分で決める」ということ。自分の人生ですから、いろいろな情報を集めて、自分に合った道を見つけることが大切です。私も、AOIKE高等学校を選ぶとき、インターン留学をするとき、マレーシアの大学を選ぶとき、それぞれ自分でリサーチし、心底納得してから決めました。

そして、「通信制卒業だから世渡りが難しい」なんて考えないでください。通信制だからこそ柔軟に留学や海外進学にチャレンジでき、自在なキャリアを描けるのだと思います。一生懸命勉強して、何度も自分でリサーチして、お互い夢に向かって頑張りましょう。

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